九八式軍衣 と 三式軍衣 との違い 日本軍装備:被服 2015年02月04日 左 九八式 右 三式 です。 どちらもほぼ同じサイズの 3号、中号です。 (2枚目の写真では反対になってます) 先ずタイトル通りに九八式軍衣と三式軍衣の違いを上げますと 現物を見て比べる限り(資料を参照したわけではないので断言してしまうと問題ですが・・・) 三式軍衣は九八式に比べて ・剣留めの短縮 ・ポケットの作りの簡素化 が有ると言えます 他にも閂(ボタンホールの端を縫い止めるやつ)が省略されたり 絨(生地)が混紡になったりと簡素化もあります。 ただ閂止と生地は、前者については昭和16年製の軍衣でも省かれた物があったり 逆に19年製のものに施されていたりと一貫していない感じがします。 生地についても正直よくわかりません。 すみません またネットで調べていた頃によく、九八式と三式は襟の大きさが違うという話を見ましたが 私が持っている軍服の中では(昭和13年から19年の夏冬衣両方共) 双方に違いは有りませんでした。 よくわかりませんが例外もあるということでしょうか・・・ まず一番目にあげた、剣留めの短縮については写真のように差があります。 (左 三式、右 九八式) 三式では長さに余裕が無くなっているので剣差しを取り付ける時に若干手間取ります。 上が三式、下が九八式です。 三式ではポケット端に末端の生地がはみ出ています 三式では脇裂の終端の補強が省略されています 強度が低下しますが大量生産のために犠牲にされた部分です。