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さんま備忘録

you大

三八式歩兵銃/九九式短小銃 のエアガン・モデルガンで悩んでいる方に

単発のライフル銃を買おうとする中で、タナカ製とKTW製を比較して購入する必要がどうしても必要になると思います。(両方買ってしまう方は別ですが・・・)


私の場合は、高校生時代にKTW製の九九式短小銃を購入したのですが、
なけなしバイト代を使うにあたって相当悩んだ記憶があります。
ともかく、私が両方をじっくりと半年近く比較検討した上の成果(?)をここに記したいと思います。


まずざっとメリットデメリットを二社比較します。

タナカワークス(ガスガン)

メリット

ボルトやレシーバーの形状が限りなくリアル

定価が3万円安い

亜鉛合金製の本体は平滑に仕上げられていて美しい
(↑結構デカイ部分です)

デメリット

実射性能に劣る

微妙に形状が違う部分あり(後述)

KTW エアガン

メリット

実射性能に優れる


実物を型取りしているため、実物との交換が用意 & 細かい部分にも刻印有

デメリット

殆どが樹脂製部品

→最近のロットでは一部メタル製になっていますがそれでも"ホワイト"メタルですから力を加えるとグニャっと曲がります。
しかも塗装仕上げである上に表面はザラザラしています。

また、樹脂製の部分に関しては強度についても勿論のこと、表面がザラザラしている上にウレタン樹脂なのでしょうか、すぐに塗装が剥げます。 


微妙に形状が違う部分あり(後述)


まあざっとこんなものですが、これだけだと知恵袋の質問などに書いてあるとおりですし
対して参考にはなりませんね。 ここからはネチっこく比較するのに定評がある私の出番です。
意地悪いくらいの批判になるので、気にされる方はこのページを消すことをおすすめします。




 

 

KTWのHPから拝借しました。

写真は狙撃銃に見えますが、短小銃だと思ってください。
狙撃眼鏡は比較の対象外です。
*写真は基本左側が複製品です。

上の丸番は問題点を表しています。
他にも細い仕上げ・構造の相違や、ネジの規格違いなど大量にありますが
その部分を気にしてどちらか一方を選ぶという人は居ないと思うのでパスします。

また、この項目では一般的にわかりやすい表記をしています。
(例 照門→リアサイト、槊杖→クリーニングロッド)

タナカ製
① フロントバントとエンドキャップが一体成型

これもアレ?ってなる部分の一つです。 
 写真は実物です。見ての通り2つの部品にて構成されています。



② クリーニングロッド・クリーニングロッドキャッチが再現されていない。

この部分はKTWも同じなのですが、実物のロッドは60CM 近くあるのに対して
これら複製品は15cmしかありません。 また、その保持の方法も実物とは
異なります。

③ 単脚の形状がおかしい

タナカのモデルガンを参考にしたであろう漫画やアニメを見るたびに、タナカの罪深さを感じます。
ごく一部タナカ製のような単脚を持った実物もあったようです。


④ ボルトリリース(遊底止)のバネがネジ止め

実物はアリミゾになっている部分であります。 



KTW製
① フロントサイトが一体成型のホワイトメタル

思いの外目立つ部分です。

実物は照星を動かすことが出来、またピン止めになっています。(KTW製はゴム接着剤で固定)



② クリーニングロッド・クリーニングロッドキャッチが再現されていない



タナカ製と同様の理由です。
写真を見てもらうのが一番早いと思います。
とは言え実際には使用しない部分ですし、合ったとしても無意味ですけどね

 
ちなみに実物はこうなっています。





③ (1) 対空照尺バネがおかしい
 この部分、対空照尺を留めるバネが
板バネでなくステンレス線な上、固定方法がアリミゾでなくネジです。



 (2) リアサイトベースのネジが省略されている。

ネジが付いたまま型を取ったのか、ネジ山の部分だけが微妙に残っています。
自分は実物見るまでキズがあるものだと思っていました。

 


④ ストックに関しての問題

実物はこの部分にドレインホールが開いています。 省略されているものも有るには有るのですが、KTW製の元になった名古屋工廠製の初期型の物は穴が空いているもの以外見たことが有りません。

⑤ セーフティの形状
 KTW製はモッサリした感じです。





ここまで批判に終始していましたが、

タナカ製の、BB弾を発射できるにも関わらずの遊底回りの動作を完璧に再現しているところ

KTW製の素直な弾道 
は素晴らしいものと思います。


自分個人の意見ですが、
日本軍の武器が欲しいという方はタナカ製を
三八式歩兵銃/九九式短小銃がほしいという方はKTW製をおすすめします。

一応理由ですが、タナカ製は見た目が良く、またボルトの動作も実物通りなので完成度は非常に高いです。 それに日本軍の武器という括りで購入されるのなら細い点も気にならないでしょう。

KTW製の場合は、発射機構以外は実物を型取りしたもので、細部においても
実銃の雰囲気を感じることが出来ますし、樹脂製やホワイトメタル製の部品に不満があれば
簡単に実物と換装することが出来ます。 
ですから、実銃に限りなくリアルなものが欲しくてサバゲにも使いたいというのであれば
KTW製ということになります。



自分の場合は後者でした。
 とにかく九九式短小銃が欲しくて欲しくて仕方がなかったので全国の模型店に電話しまくって既に絶版であった九九式短小銃が残っている店を探し出しました・・・

経緯はともあれ、
実物を入手してポン付け出来るKTW製は自分のやり方にピッタリだったようで、今は発射機構以外の部品ほぼ全てが実物です。  ある意味自慢の一品となっています。




最後にですが、両社とも優れた点があるのでどちらを購入したほうが良いというのは断言できません。
ご自身で上記の項目を参考に、最終的にはご自分の判断で購入されたほうが愛情は長持ちするというものです。

本気になればグラインダーやら何やらで実物や他の複製品をぶった切ったりして装着すれば良いのですから・・・
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