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さんま備忘録

you大

実物 九九式短小銃 対空照尺

前回の記事では単純な比較だったのですが、今回は対空照尺自体について紹介していきたいと思います。

 まさに三度目の正直でした。 九九式短小銃で単脚の次に目立つ部品ですから、納得の行くまで落札し続けた甲斐があったというものです。最高の状態の物に出会えました。

右写真が全体像です。 若干黒染めが剥がれていますが、これは私が遊標を動かしている内に傷つけてしまったからです。

ここまで状態が良いものだとリフィニッシュを疑ってしまいそうですが、オリジナルで間違いないようです。
 


水平方向に棒が伸びていますが、これがかの有名な対空照尺
アンチエアー サイトです






対空照尺部分には2,3と数字が打ってあります
これは敵機の速度(×100km/h)を示すものだとネットでチラッと見ました。

仮にそうだとして、敵機の角度によって見越し角度は異なる筈なので本当に有用だったのか・・・
やはり無いよりはマシというレベルなのかもしれません。



(余談:グラマンに襲われた事があるという人から話を伺うことが出来ましたが、走って機銃掃射から逃げられるだけの速度ではあったようです。 航空機の場合一点集中で弾を発射するので、敵機の進行方向から垂直に走れば射線から逃れることも不可能ではなかったのでしょう。
またその方の実家は、グラマンの曳光弾によって全焼してしまったせいで洞窟での生活を余儀なくされたとのことです。) 




表尺部分です。ここの数字は目標との距離(×100m)
を示します。
目標が300m以内の場合は表尺を畳んで射撃します。

尚、表尺を立てた場合と寝かせた場合とでも照門の穴の大きさは同じになります。
寝かせた時はリングを大きくして、より素早く狙えるようにしたほうが良かったのではと思うのですが、この部分がなぜ同じ大きさなのかは不明です。





遊標部下面です。

対空照尺を抑える板バネはアリミゾにて固定されているのですが、この個体はバネの固定が緩く何やら紛失しそうで怖いです。
実物でも既に無くなっているものが多いのも納得できます。
これを地面に落としたら見つけ出す自信なんて有りません

今現在所有されている方も注意するに越したことは無いと思われます。






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