実物九九式短小銃 槊杖 (クリーニングロッド ) 、槊杖受(ロッドキャッチ) KTW_九九式短小銃 2014年07月03日 KTW九九式短小銃の実物部品交換に伴って槊杖も交換する必要が出てきたので落札しました。 実物のクリーニングロッドです 今回は長くなりそうなので3つのセンテンスに分けました。 実物の紹介 槊杖の長さは60.5cmです 複製品は何故か63cmらしいので、見分けるポイントになります。 また、実物はろう付けでなく一体成型です。 洗管をとりつけるための雌ネジです。 後端部分にあります。 (*取付イメージ) 先端はこうなっています。この実物では露出している部分とストックに収まっている部分とで 保存の状態が異なります。 収納される部分は極々美品なのですが先端部分は表面が傷んでしまっています。 叉銃するときにも擦れる部分ですし、ある程度の劣化は仕方ないとは思いますが、もっと状態が良い物が欲しいところです。 先端のアップ 錆びて傷んだ部分を塗装で誤魔化しているように思えます。 くぼみの部分にロッドキャッチが入り込んで固定されます。 この部分の形状が三八式歩兵銃用のさく杖とは異なりますので、相互の流用はできません。 また先ほども書きましたが、一体成型であって、ろう付けではありません。 刻印はありませんが、部品取りになったであろう元の無可動銃がマッチングしたものでであれば、製造所は鳥居松の物になります。 クリーニングロッドの構造について ストックに隠れる部分ですが、構造はこうなっています。 この先から40cm以上の棒が伸びています。 ですからつまり、先端の2点のみで保持しているということです 動かそうとした場合回転はしますが、ボタンを開放せずに引きぬくことは出来ません 丈夫にできていると思います。 槊杖受けのアップ 下部分がストックから露出しているのでそこを抑えながら槊杖を引き抜きます。 またこの部品はストックに囲まれ尚且つ銃剣止とも固定されているので 合理的に全体の強度確保に貢献しています。 KTW製だけ見ていた時はエンドキャップはただの飾りだと思っていたのですが、ちゃんと意味があったようです。この部品があるので長いクリーニングロッドでもガタつくことはありません。 先ほど槊杖は二点で保持されていると書きましたが、つまりこういうことです。 ただ、これらの部品は全て同じ無可動銃から取り外した物だから出来たわけで、 別々の銃から部品を取り出してこのようなことが出来るかどうかはわかりません。 少しでも位置がズレた場合は取り付けさえ困難になることが予想されます。 また、聞くところによるとタナカ製はクリーニングロッドがエンドキャップを抑えているという間逆な事になっているようです KTW製との比較 上はKTW製、下は実物です。 実物よりむしろKTW製のほうが綺麗です KTW製の物は旋盤目があります。シャープな出来栄えで格好いいです。 実物も旋盤加工のはずですが、細い部分を手作業で削ったのでしょうか柔らかい感じです。 ただ、あまりにシャープ過ぎて他の部品よりも浮いている感じは否めませんので、 実物と交換するのであれば、 クリーニングロッドのみを入手してグラインダーで切断&短縮 という荒業もアリかと思います。
九九式短小銃 床尾負革止(スリングスイベル) KTW実物比較 KTW_九九式短小銃 2014年07月03日 最近まで三八式歩兵銃の床尾負革止で代用していたのですが、 やっと九九式短小銃用を手に入れました。 錆びているせいでどちらが本物なのか分かってしまいますが、かなり巧いこと復元していると思います。 わざわざ集めなくても良かったかもしれません このアングルで撮影した時、自分でも違いがわかりませんでした。 素材は鉄とホワイトメタルなので、触ってみるとすぐに分かります。 (リングは鉄、スチールです) 左実物、右KTWです。 裏面の形状が間違っているというわけではありません。 KTWのような形状のものも実物にはあります。 中途検印です。 押す部分だけは鋳物肌を削って平滑にしているようです。 KTW製の物も検印が入っています。 (上の写真を拡大したらわかります。) 加工は必要ないので、実物に拘るのであれば持っていて損はないと思います。