日本軍の実物装備の使用に関する問題点について 雑記 2015年05月06日 (追記:一般化しすぎて逆に意味不明な文になってます) 実用することへの批判をよく見かけるので少し考えてみました。 当然気持ちは分かります。 逆に実用する人の気持ちも分かります。 感覚の違う人が居る以上、サバゲーに実物装備を使ってしまう事に批判が出てくるのは むしろ当然かもしれません。 考えられる実物使用における問題点を挙げてみました。 細かく書いたところで結局のところ実用は実用でしか無く、汚損させるという物質的影響を招くだけであってそれ以外は付随して起こるものでしか有りませんが、今回はその随伴して起こるものを挙げています。 ○1.実物を劣化させることになる(70年以上生き抜いた希少なものが劣化する) ○2.物の価値が低下する(売った時の金額が下がる) ↑個人の自由 ↓他人に影響する ●3.自分の所有物であるにせよ、顰蹙を買う可能性がある 一番と二番は似たような問題ですが、実利的な面と精神的な面で異なるので一応分けました ただどちらも個人の内面の問題です 許容範囲は人によって異なるでしょう。 (大礼服の実用はダメだが九八式軍衣は大丈夫と言った具合に) それで今回の本題といいますか、言いたい話は三番に関してなのですが、これの問題は単純な話価値観の違いと利害関係です。 (この二項対立的な問題を餓鬼が論じるのもアレですが) 実用する側の価値観と利ですが、 服は服でしかないという貴重品扱いしない価値観と実用することで利益を得る(楽しい)というものです 実用を良しとしない側は 服を貴重品としてみる価値観を持ち、貴重品が破壊されているという(精神的)被害を受けます 実用が問題化してくるのは、実物を破壊することによって受益者と損害を被る者が同時に成立するからです。 破壊するのは個人の自由で止め用がないので結論として歯切れが悪いですが、 どういった理由であれ他人に対して寛容になるしかないのだと思います。 別の話ですが、軍服の保管に関して「たまに袖を通さないと逆に劣化する」という説があります。 顰蹙を買うことを恐れずに敢えて書きますが、この説は実用することを肯定する為に生まれた話ではないでしょうか。経験則に基づいて発言されたのも中には有るでしょうが、再利用された時のこの説は、論理の方向が逆転している詭弁のような、正当化を多分に含んだものだと私は思っています。 実用する人の(自分もその一員だが)心理を考えると、そう言った発想に行き着くのはおかしくない話です。 反対に私の思っている、劣化を防ぐ方法は、単純に言えば服の劣化を防ぐ環境を作ってやれば良いという物です。 具体的には ・換気を良くする ・紫外線から避ける ・ホコリや汚れを付着させない といったところです。 ただ、全てが間違っているというわけでもないようで 先ほど「経験則に基づいて発言された方も有る」と書きましたように 着ることによって 換気+(ホコリをほんの少し落とす) という手入れが実行され劣化原因を取り除いています。 とは言え 袖を通せば確実に皮脂汚れは付きますし、吊るしてブラシをかければより効果のある手入れが出来るわけですが・・・ 着用をすることで一部の手入れの代わりになっている ということでしかなく 手入れをするために着用しているんだという主張は間違っているということです。 (着用を否定しているわけではないです) 長々と書きましたが言いたいことは要するに、着装している人も実用が問題だとある程度は認識しているのではないかということです。 追記:ツイッターを見るに、実物の汚損を全く気にしない”着潰し派”なるものが有るらしいです 軍服を泥だらけにするのが楽しいらしいです。 全く持ってこの記事の結論は間違いでした。 世の中は広いなと思いました。